Fly me to the moon

舞台の感想・おそらくほぼ宝塚

宙組エリザベート メモまとめ 10/15

歴代のトート閣下の髪が色素薄めなのはやっぱりウィーンイメージなんだろうけど そういう意味で今回のまぁトートの紫がかった黒髪ロングは東洋の美女風味

 

みりおんに何か憑いてる 爆走ぶっ飛び中 かごから自力で飛び立ちそう(すんごい褒めてる

 

客席がわりと静かだけど集中して見てる感 リアクション薄い感じするけど伝わってますよ!!

ミルクの場面で、ルキーニも結構男性的に歌うから、閣下も応戦しちゃうと煩くなっちゃう だからやや中性トーンで歌うのがバランス取れるんだなぁ なんて考えていた

 

やっぱり婚礼の場面に大十字架を見たし、「N」もあった気がする 俯瞰アングル最高だ

 

今日のまぁ様は、客席への信頼が伝わる気がします 別にいつの日は信頼してなかったというわけではありませぬが

 

「あなたはその手で解決できる」って突き放すとりつくしまのなさ、揺るぎなさが大好き

 

ずんルドは、操り人形は、自分の意志を持っちゃいけなかったんだなぁ ママから仕込まれたフランツはいい皇帝になり、「人形なんてまっぴら」シシィに育てられたルドルフは育てられたように育ったんだ

 

・「私が踊る時」が作品の中心点 循環する物語の真ん中 愛と死が契る、絡み合う情熱の歌だ

 

・「愛と死の輪舞」ってすごい祝福の歌に聞こえた「どこまでも」「いつまでも」追いかけてゆこう って、終わらない愛。あなたは永遠に愛されている っていう祝福の歌

 

エリザの解釈が深まったっていうかすとんと落ちてきて なんてハッピーエンドだろうって心境 ラスト、魂が死んでいたシシィが恋を得て生き返り、恋に苦しめられた閣下が安らぎを得た

 

死に迎えられるシシィが真の自由を得る、ってとこばかりにフォーカスするけど、シシィを迎えて閣下も安らぎを得たんだなぁ ってのが新しい印象 相互作用だから不可分なの

 

ヴィンデッシュを見つめるみりおんシシィの目にやられた。制止しようとする職員を止めさせるじゃない、シシィは唯一ヴィンデッシュに先入観を持たない人だった 自分の存在が誰かを傷つける、その現実に気づける優しさがあった

 

表裏一体のトートとシシィの物語は外部じゃ絶対に無理だ 性差という絶対に埋まらない淵がある もうこれは完全に自分の嗜好だけど

 

 

 

 

 

ラスト、死がシシィを抱き留めたのでなく、シシィがついに甘美なる死まで手に入れたんだなぁって思っちゃうの シシィ愛されすぎウィーンの民に

 

最近愛と死の輪舞リプライズが好きでツボ。 前はそこでリプライズする狙いがわかってなかったんだけど。往きたいけれどまだ往けない、もう少し待って・・なシシィの裏返しみたいな閣下の歌。

プロローグで三本の光を背負う閣下、あの絵面が反転してるからここが黄泉、っていうか地下なんだなってわかる。

 

ウィーン版で、首吊りルキーニの遺体をルキーニが投げ棄て幕が上がり、同じくルキーニが首を吊って幕、、ってずっとその繰り返し ルキーニは煉獄で毎晩終わらない悪夢、責め苦を受けているんだろうなぁと思った

トート閣下より上位にいるルキーニ すべてはルキーニの意識の中